これまで光熱費の実績は「チャコの家通信」等で報告してまいりましたが、室内の温熱環境に関しては断片的なデータのみで実際の連続したデータを示した資料はありませんでした。そこで簡易的ではありますが、実測調査を行いましたのでここに報告いたします。
調査対象は、ジョイ・コス住宅システムと一般木造住宅で、概要は以下の通り。
| O邸 築4年 ジョイ・コス住宅システム オール電化 建設地:岩手県花巻市 延床面積:160.3㎡(48坪) 家族数:4人(夫婦、子供2人) 電力契約:やりくりナイト8 10kVA 基本料金1,890円 割引4,599円 暖房:蓄熱暖房器(マイコン)計13kW 給湯:電気温水器(5h)9.5kW 560L 調理:IHクッキングヒーター |
S邸 築30年 無断熱木造住宅 建設地:岩手県花巻市 延床面積:115.9㎡(35坪) 家族数:4人(祖母、夫婦、子供1人) 電力契約:従量電灯B 30A 基本料金945円 暖房:反射式FF石油ストーブ 3kW 1台(居間) 給湯:灯油ボイラー 調理:ガスコンロ(都市ガス 基本料金650円) |
測定概要
測定期間:2008年1月1日~1月31日 測定機器:おんどとり(T&D製)
測定間隔:30分 測定箇所:外気、居間、2F、床下
測定結果
測定期間における最高、最低、平均気温
| 外気 | O邸 | S邸 | |||
| 居間 | 2F | 居間 | 2F | ||
| 最高 | 8.4 | 26.7 | 28.7 | 23.8 | 15.3 |
| 最低 | -12.4 | 22.0 | 22.4 | -3.0 | -4.7 |
| 平均 | 0.5 | 23.3 | 24.1 | 12.5 | 4.4 |
※O邸に関しては、正月期間の不在時のデータを除く。測定期間における光熱費
| O邸 | S邸 | |
| 電気 | 30,516円 (昼:342kWh夜:3,202kWh) |
12,873円 (558kWh) |
| ガ ス | ― | 1,944円 (4m3) |
| 灯 油 | ― | 23,562円 (238L) |
| 合 計 | 30,516円 | 38,739円 |
( )内は使用量
また、代表的な3日間の温度推移を下図に示します。
代表的な3日間の温度推移

コメント
建設地はいずれも岩手県花巻市で、県の内陸部に位置しています。花巻市は、最低気温が-10℃に達することもめずらしくなく、真冬日も年に数日は記録される寒冷地です。次世代省エネ基準ではⅡ地域に属しています。
S邸は、部分間欠暖房であり、一日における室温の上下幅が非常に激しいのがわかります。また、外気の影響を顕著に受け、室内でありながら氷点下の時間帯も少なくありません。
一方、O邸は、測定期間全体を通して24℃前後で推移しており、1階と2階の温度差も1~2℃程度で一日を通してほぼ一定の温度推移を見せています。測定期間における光熱費を比較すると、全館終日暖房で建物規模も大きなO邸がS邸の約8割程度となりました。
室内環境に圧倒的な差があるにもかかわらず、光熱費が安くすむ理由は、ジョイ・コス住宅システムの高気密・高断熱性能により、暖房にかかるコストが大幅に削減されたことに起因します。また、オール電化住宅のメリットの一つである安価な深夜電力の利用と夜間蓄熱機器の割引でさらなるランニングコストの削減に効果が出た結果となりました。












